怪盗ピエロとお仕事中*


一言しゃべるのも
夜也はとても辛そうだった。


体中から血が・・・
そんな夜也を見て脳裏に思い出すもの
があった。


あぁ、

あの夢と一緒だ・・・。

あたしははっとして、明さんの方を見る。


にやっと笑うその笑顔。


なにか企んでる・・・・・・?
確か夢は・・・

拳銃を取り出してた。



「やだな、そんなに睨まないでくれよ。
おっかないなー」

「・・・・・・」


睨んでなんかないんですけど・・・。



「羅菜・・・っ」

「へ!?
よ、夜也!?無理しちゃだめだよ!!」



いきなり、
あたしの前に出る夜也。

あたしを守ろうとしてるの・・・?


おかしいよ、
そんなにボロボロなんだよ?


あたしが・・・
あたしが夜也を守らなきゃいけない。


拳銃なんか怖くない。