怪盗ピエロとお仕事中*


「夜也!?」


そこにはすでに
ボロボロの夜也が居た。

ほらやっぱり・・・
あの笑顔は偽物だったんだ。



あたしはすぐさま夜也に駆け寄った。

だけど、
夜也はいつもみたいに優しい言葉を
かけてはくれなかった。


「お前・・・なんでここにいんだよ!?」


夜也があたしのために
そうやってきつく言ってくれるのは

分かってる。



「だって・・・夜也はピエロじゃない。
夜也は確かに強いけど、ピエロってこと
はいつミスが起こるか分からないじゃない」



違う、

違うんだ・・・夜也に限って・・・ミス
なんてないのは分かってる。


そうじゃなくて
ただ夜也になにかがあるのが怖かった。



「分かってるなら、なんでここに・・・
来るんだよ・・・」

「なんで・・・来ちゃダメ?」

「当たり・・・前、だろーが・・・」