ハァハァ、

体育以外でこんなに走ることはないから
かな、

あたしは息切れが激しく
肩で呼吸をしている。


それくらい一生懸命夜也を探した。



「なんでいないのー・・・」



あたしは
簡単に夜也なら見つかると

そう思ってしまっていた。



だけど、
やっぱり簡単には見つからないの・・・?


そう思って
下げていた視線をあげると



「え!?」


路地に消えてくマントが見えた。

もしかして今のって・・・
ナイト!?


夜也なの!?


そうに違いないとあたしは思い、
後を追いかけた。


もう、夜也に無理をしてほしくないんだ。
あたしに


気を遣ったりしないで。