あたしは

泣いてる鈴音の横で見てるだけで
何も出来ない・・・

また自分の力の無さを感じた気がした。




―――


「こんにちわ、おばさんお久しぶりです」

「あら、夜也くん。久しぶりねっ!」



あたしは結局1人ではどうすることも
出来なくて

夜也に相談した。



夜也もすごく驚いた顔をしてた。


そして結局3人で芳樹先輩のお見舞いに
来たんだ。



夜也はだいぶ
芳樹先輩のお母さんと親しいみたいだ。



「臣也兄さんは元気?
あら、鈴音ちゃんも来てくれたの?
だめね、彼女に心配かけて・・・」

「いえ、そんな!」



今の芳樹先輩のお母さんの言葉で
思い出した。

お母さんの
話にも出てこなかったし


すっかり忘れてたけど



夜也と芳樹先輩はいとこだもんね。