だけど、
一向に止まりそうにないかも・・・。
「鈴音、しゃべれないよね?
無理しないでね?」
「うっ・・・うん。でも大丈夫・・・ッ」
止まりそうにない涙を
乱暴にふき取る鈴音。
そして小さな声で・・・
「芳樹が…ヒック…芳樹が意識不明で・・・
襲われて・・・ッ」
そう呟いた。
え?
芳樹?
意識不明?
襲われた・・・?
鈴音が頑張って言ってくれた言葉。
最初は理解不能だったけど・・・
芳樹先輩が襲われて
意識不明ってこと!?
「どうゆうことなの!?
なんで芳樹先輩が・・・誰に?」
「あたしにも・・・っよく分かんなくて。
でも・・・
芳樹目を覚まさなくて・・・」
あぁ、
鈴音に問い詰めてもきっと混乱するだけ
だよね・・・。


