「臣也くん!ちょっといい!?」
「あ、佐菜。いいけど・・・じゃああそこ
の公園でも寄るか」
帰り道、今日は笑菜は用事があるらしく
ちょうどいいと思って
先に帰っていた臣也くんに
走って追いついた。
その公園は、
確か今でもあるんじゃないかな。
あたしの実家から今の家も遠くないし
近くにあると思う。
あたしたちは
ブランコに並んで座った。
「臣也くん、あのね?もしかしたらなんだ
けどさ・・・」
「うん?」
「今日の指輪についてなにか知ってるの?」
「・・・ん」
直球で聞いたあたしに
少し戸惑った様子の臣也くん。
「なんだよ、佐菜にはバレちゃったか。
俺隠すの下手だな」
「隠そうって思ったんだ・・・」
「あぁ・・・言うべきじゃないかと思って
たから」


