「誰がこんなこと・・・」
「怪盗の仕業だろこれ!?」
「「怪盗・・・?」」
誰がやったのか全然分かんないって
思ったのに
誰かが大声でそう叫んだんだ。
怪盗?
あたしと笑菜はそんなのいないでしょ
ってすぐに思った。
だけど
みんなは違った。
なんだか心当たりがあるって表情を
していた。
「あの、怪盗って?」
笑菜はどうしても気になるみたいで
叫んだ人に恐る恐る聞いた。
「知らねぇーの?最近有名なんだ。
盗んだものをオークションにかけるって
いう怪盗が・・・」
と、とんだ怪盗だなおいっ!!
とあたしは
ただただ聞いたときに思った。
なにが楽しいのって思ったし。
でもきっとその理由を知れるときはない
んだって思い込んでた。


