笑菜も臣也くんも
自分のことのように喜んでくれた。
2人もいい感じだったみたいだし
毎日が幸せだった。
そして明も臣也くんから聞いてきっと
知ってたんだと思う。
あたしも気づいてた
付き合ってから明と会う回数が減ってた
ことに。
どれくらい会ってなかったのかも
あまり覚えてなかった。
でもあるとき、
学校でおかしな事件が起き始めた。
「あたしの宝物消えちゃったの・・・」
「えっお前も?俺も・・・あれ高かった
のにさ・・・」
みんなの家から色々のものが消えていっ
たらしい。
しかもすべて安物じゃなくて高値のもの
ばかりだった。
どこにあるのか見当もつかなくて。
「佐菜、あたしの家の先祖代々守って
きた壺も無くなっちゃったの・・・」
「えぇ!?笑菜の家の物も・・・?」


