「おはよう・・・」
「あら、おはよう。羅菜今日は早かっ
たのね?」
「うん・・・」
それからもう一回寝付くってのはやっぱ
り無理で
あたしは早めに起きた。
「でも羅菜、隈があるわよ?
眠れなかったの?」
「ううん、ちょっと目が冴えちゃって」
「そう・・・」
お母さんはとってもあたしの行動を
不思議に思ってるみたいだったけど
深くは聞いてこなかった。
そのときあたしはふと思い出す。
桐谷さん・・・
夜也のお父さんは
娘さんにも迷惑かけるって言ってた
おじさんはお母さんが好きだったって
言ってた。
お母さんはじゃあおじさんの知り合い
だよね?
気になって気になって
あたしは朝だから特に重い口を
無理やり開いた。


