怪盗ピエロとお仕事中*


夜也を守るためについてきたのに
なんにも出来ない。

挙句の果て・・・


「羅…菜…逃げろ…。
俺、は…いいから…」

「夜也!?いやだっやだよっ!!」



辛そうな夜也にまたあたしは
心配をかけてしまっている。


でも今そばを離れたら夜也は・・・



「夜也、お前まだ死んでないのか」


そんな恐怖があたしを襲ってるとき
男の人の低い声が響くんだ。

誰・・・?

おじさんって人の声なの?


顔がはっきり見えない。


ただ分かるのはこの人弱ってる
夜也にとどめを・・・

いやだ・・・
やめて・・・あたしから夜也を奪っちゃ

いやだ・・・。



何も出来ない、

あたしは何もできない・・・



このまま、
大切な人を失う姿を見てるだけなの?