怪盗ピエロとお仕事中*


あたしは最低だからその夜也の優しさ
を振り切ってでも

あなたのそばに居たいんだ。



「もしもの場合は俺を責めてくれ。
必死で守るから」

「大丈夫だよ、あたしが夜也を責める
なんて絶対しない」



出来ないんだよ、
わがまま言ってるのはあたしなんだか
らさ。

あたしは静かに夜也と夜になるのを
待った。


まだ真っ青な空を見上げて…。



――――――――


なんでなんで?

あたしは今目の前に映る状況が把握
出来なかった。



どうして?

どうしていっつも黒だけの服に赤が
混じってるの?


どうして痛そうな顔してるの?



目の前にはただただ
真っ赤に染められていく夜也が居て

あたしは仕事の邪魔になるかも

しれないって分かってたのに
ついてきて。