止める権利なんて
あたしにはないんだから。

でも遠くで思ってるだけなんて
無理だよ・・・。



「羅菜、分かったよ・・・だから暗い
顔すんな」

「・・・なんで笑ってんの」



あたしを優しく撫でる夜也はなんだか
にやにや笑ってる。


「んー?俺羅菜にすっごい想われてる
んだなーって思って」

「・・・当たり前じゃんっ」

「素直で可愛いなー俺の彼女は」



そう言って甘く優しいキスをあたしに
する。

ここが病院だってこと忘れて。



――――――


「ヒューっ若いってええのぉ」

「わしも若い頃は・・・」

「「え?」」



しかもここは同室者が多く
まぁ大半がお年寄りですが・・・


どうやらばっちり見られてたみたい
です。