夜也は今、
どんな表情をしてるんだろう、
悲しい表情かな?
なんて
考えながらあたしは病室に向かった。
だってだって
――――ガラガラ。
「あっ親父?
ちょうど今頼みごとあってさー♪」
「・・・はい?」
なんて夜也に笑って言われるなんて思って
なかったんだもん。
親父って・・・違いますけど!?
あたしはただただそこに立ちすくんだ。
「どうしたんだ・・・えぇ!?
なんで羅菜がそこにいんだよ!?」
「あはは・・・」
気づくのが少し遅いんじゃないかな?
しかも
かなりあたしの存在に驚いてる。
なんでさ、
なんで
「入院してること教えてくれなかったの?」
なにも聞いてないのに。


