怪盗ピエロとお仕事中*


――――――――バンっ!!!


「すいませんっ!!」

「はっはい!?」



あたしは病院に着いたとたん
フロントの人に大声で話しかけた。

受付の人をとても驚かせてしまったけど
それどころじゃない。



早く、早く夜也の状況を知りたかった。


「ここに、
桐谷夜也って入院してますか?」

「桐谷さんですね?
少々お待ちください」

「はい」



病院にいるってもしかしたら入院じゃ
ないかもしれない。

できればあたしはそう願いたかった。

でも


「桐谷さんは506号室です」


そう言われて
すっごく悲しくなった。


「ありがとうございますっ」



すぐさまあたしは教えてもらった
部屋に向かった。