「ごほんっ!」


思いっきり赤面をしながら
流そうとしている桐谷さんはなんだか

おもしろいし可愛かった。



本当、
50代には見えませんよ。



「羅菜さん、佐菜さんは元気かな?」

「あっはい、元気ですよ」

「それはよかった」


話をふられて思い出した、
そういえば桐谷さんとお母さんは知り合い
だったんだよね。

お母さんが刑事だったから。




「まさか、娘さんにまで迷惑かけてしまう
とは・・・申し訳ない。兄さんは・・・
憧れだったのに・・・」

「・・・え?どうゆうことですか?」



なぜかあたしにいきなり頭を下げて謝る
桐谷さん。

あたしはどうしていいか分からず

ただあたふたしてしまう。



こんなお偉いさんの頭を下げさせてしまっ
てるのがまずおかしいよねっ。