パァッと目の前に真っ青な空が
広がった。
「めっちゃいい天気だね!!」
気持ちいい空気に
軽い気持ちになれる。
「あぁ、俺の心も洗い流してほしいな」
でもその呟きを聞いて
夜也はこの空だけじゃ流せない気持ちに
なってるんだって知ったんだ。
「羅菜、ここ座れよ」
「えっ、近いでしょ!?」
「近い方が色々しやすいよ?」
「・・・へ!?きゃっ!?」
夜也の言葉に真っ赤になるあたし、
夜也に腕をまた簡単に引っ張られて抱きしめ
られる。
「ばーか、なに考えてんの?」
「べっ、別になんも考えてないよっ!!」
「・・・・・・」
いきなり、
なにも夜也は話さなくなった。
ただ
少しだけ抱きしめる力が強くなった。
聞いてもいいよね?
「夜也、夜也はなに考えてるの?」


