ホームルームが終わるとみんなが一目散
に向かったのは
「なぁ、お前夜也の双子の弟?」
「アド交換しなーい?」
「夜也くんにそっくりだねー♪」
「なんで一緒に転校して来なかったの?」
転校生の元だ。
確かにさっきの会話聞いて思ったけど
双子なのになんでバラバラに入ってきた
んだろう。
それに夜也からそんなこと聞いたこと
なかったのに。
―――――ぐいっ!!
「ひゃっ!?」
転校生に集まるみんなを見てると誰かに
腕を引かれた。
「羅菜」
名前を呼ぶのは愛しい君だ。
「羅菜、おいで」
「うん?」
そして引かれるまま夜也についていく。
なんだか雰囲気がいつもと違う夜也が
心配になった。


