もちろん、
夜也の髪の毛はいつも通り。
ってことは
別人ってことだよね・・・?
「え?なに?俺なんかついてる?」
「いやいや!なんもついてないよ!!」
「?じゃあいくかー」
あたしは夜也の手を握って歩き出した。
もう考えるのはやめて楽しもう。
デートはやっぱり夜也といれるっていう
幸せな時間だった。
ずっとどんな瞬間でも笑ってたし
ドキドキしてた。
「なんかあっという間だなー」
「ほんとだねぇ」
時間がたつのがここまで早いんだと感じた
ことはなかったな。
今は一秒一秒が
早くてしょうがないんだ。
この幸せな時間が続いてほしかった。
――――――――
「お前が幸せな顔してんじゃねぇーぞ…」
だけど……
もうそこに迫ってるものがあった。


