「ほほ、楽しみね♪」
「あたしは全然その笑顔で楽しみとか
思えないんだけど?」
「あら、そう?」
お母さんの見せる笑顔は
不気味だった。
いやだってまさかいずれがそんなに早い
もんだとは思ってなかったからさ・・・。
―――――――
「おい、起きろ」
朝、
あたしはお兄ちゃんの声で目を覚ました。
なんで起こしに来たんだ
いや違うなんで勝手に部屋に入ったんだ。
「レディの部屋に勝手に入るとは
何様?」
寝起きのあたしはとくに期限が悪いから
口調もきつめ。
「お前、彼氏いんならその寝起き癖の
悪さなんとかしたら?」
まぁ兄は
あたしがどんな口調でも負けないんです
けどね。


