バイト、

そういえば・・・なんでお母さん分かった
の!?


いきなり
思い出したあたしは夜也を突き飛ばしていた。


「わっ!?なんだよ?」

「あっご、ごめん!」


つい、
意識が一気にそっちにいってしまった。



「なんかあった?」

「えっと・・・

なんだかお母さんがこのバイトの内容とか
全部知ってて・・・今日夜也が来ることも」



少し、話していいのか戸惑ったけど
隠しごとなんかするより全然ましだと思った
から

ちゃんと話した。


だけど、

あたしの言葉に夜也は疑問を持ったような
顔をしていた。



「え?なんで?羅菜のお母さんって
今井佐菜(イマイサナ)さんでしょ?」



しかも驚くことに
お母さんの名前まで知っていた。



「なんで?なんでお母さんの名前知って
るの!?」



あたしは夜ってことを忘れて大声で
叫んだ。