あたしの問いかけに
不敵な笑みを浮かべてるのが

仮面を被ってても分かった。



「羅菜、俺と付き合って」

「・・・うん」

「ピエロな俺だよ?」

「うん」

「怪盗だよ?」

「うん、なんでもいいよ。夜也なら」



夜也が恐る恐る聞いてくる一言一言に
あたしは

うんって答えた。


どれも幸せで。

どれも大好きな夜也だ。



「羅菜、俺の仮面取って」

「うん?」



あたしは

夜也の仮面に手を伸ばす。



「仮面外したら・・・キスするから」

「うん・・・」



あたしはそっと仮面を外してキスを
した。

不本意なんかじゃない、

キスをした。