なんでこんなに真っ暗なんだ。
お先真っ暗ってこと?
そんな悲しい意味なわけ?
あたしは流れそうな涙をぐっとこらえた。
そのとき、
「俺がバカ?それをその言葉お前にその
まんま返すっつの」
あたしの頭を撫でながらそう言われた。
「よ・・・ナイト?」
「今日は仕事休みつったじゃん。
なんで来てんの」
「・・・会いたかったから」
夜の暗闇なら、
きっとあたしが恥ずかしくて真っ赤なの
も見えないから
言っても大丈夫な気がした。
あたしの言葉に夜也は驚いた顔をして
いた。
「はぁー、お前それ俺に期待させてくれ
てんの?」
「どうゆうこと?」
溜息をついたあと、
あたしに注がれた夜也の視線はなんだか
悲しそうだった。


