お母さん今、
怪盗さんによろしくとか言った!?


「真っ暗なるわよ?夜までに行きなさいな」


色々聞きたかったけど
そのお母さんの言葉で思い出した。

あたしは

夜也に確かにすごく会いたい。



たとえあっちに興味もってもらえなく
ても

あたしは好きなんだもん。


あたしは走った。


初めて約束して待ち合わせしたその
場所へ。




――――――




「はぁはぁ、あれ・・・いない」


公園についてあたしは辺りを見渡したけど
夜也の姿はなかった。


やっぱり来ないの・・・?




「嘘でしょ・・・夜のバカヤロー!!」



なにそれ、

そんな思いでもう真っ暗な空を見上げて
叫んでやった。