「羅菜、これ手伝ってってば!」
「えぇ!?これ手伝ってってさっき言っ
たじゃん!」
「あら、まだ終わってなかったの?」
「はい?終わらせてやるよっ」
ちょっと待った、
あたしお母さんとこのやりとり何回目だろ
うか。
かなり日も落ちてきていろいろ手伝って
この会話
何回も繰り返してる。
あっ
これ今あたし上手く乗せられてる!と気づ
いたのは
今さっきですはい。
「お疲れ様、ありがとね~」
「いや、いいんだ。さぼってた罰でしょ
これは」
そうだ、
現実的にそうに決まってる。
それ以外のなんでもない。
「外はすっかりオレンジ色ねー」
あたしの手伝いなんかでもかなりお母
さんは楽になったみたいだった。
外なんか珍しく
眺めちゃってさ。