泣きたくない、
あたしは手に力を込める。
「ごめんな、羅菜。」
「・・・え?」
「俺邪魔じゃんか、もう帰るから」
そうゆうと夜也は後ろに振り向いて
歩き出す。
「夜也っ!」
あたしが人がいっぱいいることを忘れて
大声で叫ぶと夜也は歩くのを止めて
こちらを向かずに
「今日の仕事も来なくていいから。
じゃあな」
そう言って店を出て行った。
なんで・・・なんでなの・・・。
最後まで
ちゃんときけっつの!
痛い…痛いじゃんこのままじゃ…。
「ごめんねっ時間かかちゃった!
あれ?羅菜ちゃん大丈夫?」
「あっうん!ごめんねっ取りに行っても
らっちゃって」
あたしは
たまりかけてた涙をぐっとこらえた。


