怪盗ピエロとお仕事中*


ジュースをふきだした
あたしの顔を覗いたのは紛れもなく

夜也だった。


「ちょっと俺拭くもの借りてくる!」

「あっ、ありがとう優貴くん・・・」



優貴くんが借りにいったため
あたしと夜也の二人になってしまった。


あたしは
夜也の顔が見れなくて俯いていた。



だけど也はなんとも思わないん
だよね・・・。



「羅菜、用事ってこれ?」

「・・・え?」



話しかけられて驚いたあたしは顔を
あげた。

あれ、
夜也なんだか怒ってる?



「確かにデートなら俺となんか会ってる
より大事だな」

「え?そんなことないよっ!けど
こっちが先に約束してたから・・・・・・
それにデートじゃない・・・」



どんどん声が小さくなってしまうあたし。

だって
さっきまでこちらに向けられてなかった
夜也の視線があたしに向けられて


その視線はとても冷たい。