怪盗ピエロとお仕事中*


朝だから、
よく状況が呑み込めてもないんだけど・・・

まずどうして
優貴くんはあたしの番号を知っているん
だろう?


どれだけ
考えても教えた記憶はなかった。


「えっと、なんで番号知ってるの?」

『え?そりゃ、鈴音にすっげぇ頼んで教え
てもらったからだよ♪』

「あっ、そっか・・・」



えぇえええええええ!?

鈴音が教えてたの!?
いやでもだったら

確かに知らない番号から電話かかってくる
のが


わかるはずだよね。


あたしは
1人で頷いていた。



『羅菜ちゃん?』

「はっ、はい?」



まぁそりゃ電話の向こうじゃなにもわかん
ないのは当然だね。




『唐突でごめん…明日あいてるかな?
俺羅菜ちゃんとデートしたいんだけど』




本当に質問もだけど
内容もかなりの唐突さだった。