あんなに悩んでた毎日だったけど、
学校が始まって二週間が経った。
なんだか、
平凡な毎日すぎる。
って言ったら嘘になっちゃうかもしれない。
今は体育の陸上の授業中、
女子はハードル男子は高跳びをしている。
静かな競技場に
「よっしゃぁああああ!!跳べたっ」
誰かの叫び声が響き渡る。
普通の人なら振り返ってみたりとかしない
けど
声で分かったから振り向いてしまう。
そりゃ、跳べるでしょ。
あんたいっつも塀を簡単に越えてるじゃん。
あたしは、
跳び越えて笑顔な夜也少し見つめてた。
「羅菜さん、顔に幸せって書いてあります
よ?」
「え!?どこに!?」
幸せ!?
そんなこと書いたっけ?
あたしは自分の顔を手で触る。
「ぶはっ!本当に書いてあるわけないじゃんっ」
「はぁ!?」


