怪盗ピエロとお仕事中*


あのバスで目をそらされてそれでもう色々
撃沈で・・・。


好きになったばかりなのに、あの日好きなっ
たのにめちゃめちゃで。


「それはさ、羅菜が結構前から夜也くん
を好きだったってことにはなんないの?」

「・・・え?」



鈴音に質問されたのに、
あたしは鈴音の質問の意味が分からず逆に
質問がえし・・・



「だから、きっと羅菜自身が気づいてなかっ
ただけで結構前から好きだったんじゃない?
そんで今やっと素直になれてるんじゃない?」

「結構前って・・・」



あたし、そんなに前から夜也のこと好きだっ
た?


でも確かに・・・
初めて会ったあの日から夜也はずっとあたし
の心の中にいたのかもしれない・・・



「けどけど、夜也はいっつも生意気だったし!
うざいって思ってたし・・・」

「嫌よ嫌よも好きのうちとか?」

「・・・・・・、そうかも」



表向きだけだったかも。

現実的に一目惚れなんてありえないって思
ってたから。



するはずないって思ってた。