あたしはただ、
マイナスに考えることしか出来なかった。
だってそうしたら、
諦められるんじゃないかって思ったから。
好きな人が出来た夏休みは最低なものに
なってしまった。
残りの数日が本当にあたしは地獄に感じ
たんだ。
――――――――――――新学期。
「羅菜ーっ!!数日ぶり・・・てくらっ!!」
「あーうん・・・」
「しかもなんでそんな寝不足みたいな顔してる
の!?」
「うーん・・・だって・・・」
だって、ほとんど寝てないし。
ずっと夜也のこと考えてたと思う。
ばかみただとも思うし、もしも夜也だって知っ
たらうざがると思うけど
考えずにはいわれなかった。
「ねぇ、鈴音。おかしいんだよあたし」
「へ?なにが?」
「まださ、夜也を好きになってから全然たって
ないのに・・・こんなに悩むとか・・・」


