「鈴音、優貴くんってなにに本気なんだろう
ね?」
って、
鈴音も知らないかっ。
そう思ったけど
「はぁ?今ので分からなかったの?
羅菜ちゃんのことって部分聞いてた?」
「うん、だからあたしのなにに本気なんだ
ろうって思って」
あたしなにか優貴くんに奪われるようなもの
持ってる?
それで本気で奪いに行くってこと!?
ますますわけ分からんっ。
「んー、こりゃ苦労するわ。
あんたには超ド直球じゃなきゃ無理みたい」
「?何言ってんの?それにどこみて言ってる
の?」
あたしの顔ではなく、
あたしの後ろの方を見ながらそういった鈴音。
誰がいつんだろう、そう思って振り向くと
あぁそっか
夜也が後ろに・・・・・・
だけど夜也はあたしが見るとすぐに目をそら
した。
え・・・
なんで!?
「鈴音~・・・あたし無理だーっ」
「羅菜!?ちょっ、弱気になるなーっ」


