怪盗ピエロとお仕事中*


「え?あっ・・・なんでもないですよ」

「なになに、優貴くん羅菜のこと心配な
の~?」

「鈴音っ!」



あたしにそっと声をかけてくれた優貴くん。
そりゃ、

深い意味とかないでしょっ。



「あっ、うん。すげー心配だよ」


だけど、心配って言ってもらえるだけで
やっぱり照れてしまう。

言われ慣れてないし。



「ひゅー!」

「鈴音、なに言ってんのもー。
そうゆう意味じゃないと思うよ?」



あたしたちを冷やかすように声を上げる
鈴音。

あほかいな、あたしはそう思ったのに。


「鈴音ちゃんが言ってること間違ってない
から。だって俺、羅菜ちゃんのこと結構本気
だし」

「へ?」



優貴くんはなにかに本気らしい。
なに?

すごく疑問だったけど、
優貴くんは友達に呼ばれて他の席に行って
しまった。