怪盗ピエロとお仕事中*


夜也は、あたしに興味なんてないから
ナンパされてもなんも

思わないんだって。


何か思ってもらえるとか自意識過剰かも
しれないけど、

なんでかそんなこと進めないでほしく
て・・・・・・

そして少し、あたしの気持ちに気づいて
ほしかった。



「夜也には、盗まれてばっかりなんだ!
なのに・・・

あたしは盗めない・・・・・・っ」


気づいたら、
泣きながらそんなことを叫んでしまって
いた。


おかしい、今日好きだって気づいたのに
こんなに想いが大きいって・・・・・・
あたし

そんなに前から夜也のことが好きだった
んだ・・・。



「羅菜?それってどうゆう・・・」

「わっ、忘れて?
あーぁ塩水目に染みる!もうあたしいくねっ」

「おい羅菜!?待てよっ!!!」




恥ずかしい、1人で舞い上がってるみたいで。

もう
この場にはいたくなかった。


あたしは、
塩水が染みたと嘘をついた目をこすりながら
戻るしかなかった。