「んーっ気持ちいいっ」
あたしは海にすぐさま飛び込んだ。
まぁ、
かなり暑かったし気持ちいい。
なんも気にしないで早くはいっとけ
ばよかったかも。
それが出来なかったのは、この似合って
ない水着姿を
みられたくなかったからなんだけどね。
ばかみたいに自意識過剰で、
しかも今だって少しさけて深いとこまで
泳いできてるし。
「だめだっ」
せっかく海にはいってリフレッシュして
るのに暗い気持ちになってんだろ、
だめだよね。
「また少し泳ごうかな」
そう思ったけど、
誰かが泳いで近づいてることが分かった。
あっ、鈴音かな。
置いて泳いできちゃったし。
そう思ってあたしは鈴音が目の前に来る
のを待った。