「なるほど、羅菜は夜也くんのことが
好きになっちゃったのか♪」

「ま、
まだそんなこと言ってないよ!?」


あたしは、さっきまであったことを
鈴音に話した。

だけど、
話の途中で鈴音はそうばっさり言った。


あれ、まだあたし自身がそう気づいた
ところまで

話してないのになんで分かっちゃうの!?


「ばかねー、そっから泣くってことは
傷ついたってことでしょ?
もう好きでとしか思えないよー」

「そ、そうなの・・・?」


はっきり言って、鈴音は少しいやかなり
鈍いって思ってたのは

あたしだけ?


それに、
好きってことを口に出されるとなんだか
ドキドキしてしまう。


ドキドキしたって無駄なのに・・・。



「さっそくこくっちゃおうよっ」

「え!?無理だよっ」

「羅菜・・・?」


さすが行動派の鈴音だ。

あたしの腕を引くけど、あたしは
掴まれた腕を強く引いた。