「だけど、素顔はあかされてないらしい
よ」

「えっ、そうなのー?」


なにそれなんだか・・・
その怪盗ってまるで・・・・・・


「まるでピエロみたいじゃん。ははっ」


あたしのその言葉に、
桐谷くんは固まっていた。


「ピエロ?ナイトじゃなくて今井さんに
はそう見えるの?」

「んー、まぁ本人はそのつもりないかも
しれないけどさ

ピエロって顔はあかさないけど演技で
人を魅了するじゃん?怪盗さんもそんな
感じがしてさ」


まぁ、
かなり勝手な解釈なんだけど。

「走って逃げたりするところとかピエロ
が玉から落ちる光景と一緒じゃん~」


思い出せば思い出すほど
怪盗ピエロじゃん。


「あははっ、あんた最高っ」


一人、良いネーミングが見つかってニヤ
ニヤしてたら

いきなり笑い出した桐谷くん。