怪盗ピエロとお仕事中*


「んだよ、しらけるじゃねーか。
行こうぜ」

「だな」



夜也は2人の男の人をきつく睨んでた。
それに

負けたのか
男の人たちはぐちぐち言いながらその場
を離れていった。



「負け惜しみ言ってんじゃないっつの。
だせーし」


夜也はあたしの方を見ながら
だろ?なんて首をかしげる。


「そっ、そうだね」


あたしは、
ちょっと恐怖心があって震えてしまって
いるのを必死で隠したかった。


だけど、
夜也にはバレバレだったみたい。



そっと、あたしの頭に手を置いて



「大丈夫、現実的に甘えるのは助けを求める
のは普通だ。人を利用して当たり前だよ」


そう言ってくれた。


いつもそうだけど、
夜也はあたしが


理解できるように話してくれている。