「あっつ・・・」
いくらパラソルの下にいたってそりゃ
暑い。
だったら、
海に入れ?確かにそうかもしれないけど
あきらかに
あきらかにあたしは
キモイと思われたくなくて、
このパーカーを脱げずにいるんだ。
あたしは、
パーカーをぎゅっと握った。
そっとしたを向いて。
楽しそうに遊ぶみんなを見てなれなくて。
あたし、
こんなやつだったっけ?
キモイなんて言われ慣れてたはずなんだ
けどな。
「ねぇー、キミ1人なの?」
「・・・え?」
「俺らと遊ばない?」
俯くあたしは、
水着姿の男の子2人に声をかけられた。
なんだろうと思って顔上げたけど、
遊ぼう?
2人で遊んだらいいと思うんだけど?
「いえ、さすがに知らない人とは遊べない
ので」


