それから、蒼太と優華にもちゃんと話した。



「蒼太、優華、……ママのお話を聞いて?」


「なんのおはなし?」


「ママと蒼太と優華が幸せになるお話」


「じゃあ、しゅんにいちゃんもしあわせになるの?」


「え?何で?」


「ママはしゅんにいちゃんといたら、しあわせだっていったでしょ?」



そっか……


ちゃんと、覚えてくれているんだ。


あたしの幸せ=舜といることって、ちゃんとわかってるんだ。



「蒼太、優華、……“結婚”ってわかる?」



二人は首を傾げながら……



「ずっといっしょにいること?」



蒼太が自信なさげに呟く。



「そうそう、ずっと一緒にいること。ママね、舜兄ちゃんと結婚しようかなって思ってるんだけど……、蒼太と優華はいい?」


「しゅんにいちゃんと?じゃあ、ボクもずっとしゅんにいちゃんといっしょにいられるの?」


「ゆうかも?」