「絢華ちゃん、俺と蒼太の間には友情が成立してるからさ、このままでいいよ」


「隼人さん、ごめんね」


「ママー、ゆうか、おままごとしたい」




おままごとセットが入っている箱の中をあさりながら、優華が口を開く。




「今日は優華のお誕生日だから、今からママ頑張ってお料理作らなきゃならないし、少しだけね」


「うん!」




平日はいつも帰ってきたらすぐにご飯を食べて、お風呂に入って、もう寝る時間だったりするから、こうやって遊ぶ時間はないし、なんか凄く新鮮。


隼人さんと蒼太は、車のおもちゃで遊んでる。


普段は三人だし、男の人がいるって変な感じ。


でも優太がいたら、きっとこういう光景が当たり前だったんだろうな。


何を見ていても、何を考えていても、どうしても優太に繋がってしまう。