「隼人さん、ありがとう」


「いや、じゃあまた明日な」


「うん。あっ!隼人さん、ちょっと待ってて!」




さっき夕食を詰めたタッパーを紙袋に入れて、隼人さんに渡した。




「ん?何これ」


「今日のお礼。少ないけど、今晩のおかずにして」


「わっマジ?嬉しいよ。サンキュー」




そう言って隼人さんは帰っていった。


部屋に入ると、二人は楽しそうに遊んでて……


その笑顔にまたホッとした。




そのあとは夕食を食べ、お風呂に入った。




「隼人さんのアパートで何したの?」




と聞くと、二人は顔を見合わせて笑いながら……




「「ひみつー!」」




って言うだけで何も教えてくれなかった。


不安といえば不安だけれど、二人のこの笑顔にホッとしているのも確かで、今はこれでいっかって思えた。