そういえば、隼人さんへのお返事はまだしていない。


蒼太と優華のことばかり考えていたから、すっかり忘れていた。


早めに返事をしなきゃ。


舜の車に乗り込んでアパートへ向かった。


頭の中は、昨日の蒼太と優華の泣き顔でいっぱい。


あんな顔をさせたかったわけじゃない……


ただ、あたしも甘える場所がほしくなっただけ……


でもそれを子供に押しつけちゃダメなんだ。


蒼太と優華を悲しませるようなことは絶対にできない。


やっぱり三人で生きていくべきなのかな。




「着いたよ」




いろいろ考えていたら、いつの間にかアパートに到着していた。




「ありがとう」




そう言って、ドアに手を掛けると……




「ちょっと入ってもいい?」


「えっ」