その本人は、テレビのチャンネルを頻繁に変えながら気に入る番組を探している。
・・・強いなぁ。
あたしより、かなり多い量を飲んでるはずなのに。
ケロっとして顔色一つ変えてない。
なんか・・・ムカツク。
「先にシャワー使っていい?」
酔い覚ましに丁度いいと思った。
「え?入るの?大丈夫?」
「大丈夫、酔ってないし」
振り返ったシンに対して、あたしは、ふん、とそっぽを向いて答えた。
「大丈夫なら別にいいけど」
と、クルッとテレビの方に向き直る。
その後姿にベーっと舌を出して、あたしも背中を向けた。
・・・こういう意味だったのか。
シャワーによって温まった浴室。
初めはまだ良かった。
身体を洗うときも大丈夫だった。
なのに、髪を洗いながら頭を下げた時、やっとシンの言葉の意味を実感する。
グワーン・・グワーン・・
そんな耳鳴りと共に身体が揺れる。
・・・完璧な酔っ払い。
【ゴンッ】
硬い効果音とおでこに感じる痛み。
イタタタ・・・。
無意識に揺れて、前のめりに鏡に激突したんだ。
・・・強いなぁ。
あたしより、かなり多い量を飲んでるはずなのに。
ケロっとして顔色一つ変えてない。
なんか・・・ムカツク。
「先にシャワー使っていい?」
酔い覚ましに丁度いいと思った。
「え?入るの?大丈夫?」
「大丈夫、酔ってないし」
振り返ったシンに対して、あたしは、ふん、とそっぽを向いて答えた。
「大丈夫なら別にいいけど」
と、クルッとテレビの方に向き直る。
その後姿にベーっと舌を出して、あたしも背中を向けた。
・・・こういう意味だったのか。
シャワーによって温まった浴室。
初めはまだ良かった。
身体を洗うときも大丈夫だった。
なのに、髪を洗いながら頭を下げた時、やっとシンの言葉の意味を実感する。
グワーン・・グワーン・・
そんな耳鳴りと共に身体が揺れる。
・・・完璧な酔っ払い。
【ゴンッ】
硬い効果音とおでこに感じる痛み。
イタタタ・・・。
無意識に揺れて、前のめりに鏡に激突したんだ。

