年下のカノジョ~あの子は高校生~

 感動して、胸が熱くなって。

 止まっていた涙が、ジワリとこみ上げる。




 私は素早くぬぐって、深呼吸した。




 涙が落ち着くのを待って、ゆっくりと振り向く。




 そして。

 彼を見上げる。



「もう、しょうがないですね。
 私があなたを幸せにしてあげます」 


 涙に濡れた顔で、とびっきりの笑顔になる私。




 彼の瞳にもうっすらと涙が浮かんでいる。






「・・・・・・ありがと」



 短い一言の後に、とろけてしまいそうなほど甘くて、優しいキスをしてくれた。