年下のカノジョ~あの子は高校生~

 不意に、後ろからふわりと抱きしめられる。


「由美奈ちゃん」

 
 その声はもうニヤニヤも、クスクスもしていなくて。


 甘いけれど、すごく真剣な声音。





「由美奈ちゃん」

 回された腕は優しいのに、力強くキュッと抱きしめられる。



「俺には由美奈ちゃんしかいない。
 由美奈ちゃんがいないと、俺は幸せになれない。
 だから・・・・・・」


 彼が一度言葉を区切って、息を吸う。





「だから、俺と結婚して、一生俺のそばにいてください。
 俺を幸せにしてください」



 私の耳元で、今日2回目のプロポーズがささやかれた。