年下のカノジョ~あの子は高校生~

―――ずっと、正和さんの隣りにいてもいいんだ。



 嬉しくって顔が緩む。



 だけど、素直に返事なんかしてあげない。

 驚かせたバツだもん。



 私はしがみついたまま、顔を伏せて黙り込む。




 私が何も言わないから、正和さんはどんどん焦る。


「由美奈ちゃん?」



 私は心の中でクスリ。





「由美奈ちゃん?!」





 クスクス、クスクス。

 
 心配している彼には悪いけど、もうしばらく黙っていよっと。