「ええっっっ!?」

 みんなが一斉に絶句。


 俺が突然現れた時よりも、交際宣言をぶちかました時よりも驚いている。



「そりゃぁ、私だって、少しくらいは周りの目が気になったりもするしさ。
 意見が食い違ってたまにはケンカもするし。
 うまく行くことばかりじゃないけど。
 でも、彼の事が好きだから・・・・・・。
 やっかいな事も色々あるけど、2人だったら乗り越えられると思うんだ」
 


 はにかみながら田口さんは、言葉を続ける。

「由美奈。
“好き”っていう気持ちがあれば、壁は越えられるよ。
 気持ちに年齢はないんだから、いくらでも近づけるよ」





「うん・・・・・・。
 そうだね」

 由美奈ちゃんは涙ぐみながら、何度もうなずいていた。