リビングに散っていた彼女の服を持って寝室に戻る。

「キッチンに行ってるね。
 準備ができたら、リビングにおいで」

 再び彼女の頭をなでた。



 食事の準備といっても、朝のうちにある程度は進めておいた。


 由美奈ちゃんがリビングにやってくる頃には、すっかり作業完了。

 温かい料理がリビングのテーブルに並ぶ。




 2人でソファーに並んで仲良く昼食を取り、しばらく話し込む。


 由美奈ちゃんの学校のこと。

 部活のこと。


 俺はどんな子供だったのか。

 どうしてコックになったのか。


 すっかり話が盛り上がり、、気がつけば時計は5時を回っていた。