愛しさ。

 切なさ。


 彼女に対する様々な想いが溢れる。


 俺の腕を通して彼女の体温が伝わってくる

 それだけで、由美奈ちゃんの何もかもが愛しく思える。



「由美奈ちゃん」
 彼女と視線を絡ませ、俺は微笑んだ。


 余計なことは何も言わない。

 愛しい彼女の名前だけを口にする。



 もはや言葉は必要ないかもしれない。




 でも。

 これだけは言いたい。




「由美奈ちゃん、愛してる。
 ・・・・・・・君だけを、愛してる」


 その言葉を聞いて、彼女の瞳が優しく微笑む。


 そして、一筋の涙がこぼれ落ちた。





 あどけなさと艶っぽさが入り混じった彼女独特の色気に、俺は溺れてゆく。