年下のカノジョ~あの子は高校生~

「上手に話そうとしなくていいよ。
 思いつくままでいいから」
 優しく彼女を促した。

 ここで急かしては由美奈ちゃんが萎縮してしまうから。

 俺はじっと待つ。
 



 彼女はそれでもしばらく黙っていた。



 しかし。

 俺の手の温かさに安心したのか、やがてコクリとうなずいた。





「昨日の夜。
 厨房で話していた店長と三山さんを見て・・・・・・。
“大人の2人だなぁ”って思ったんです」


 ぽたり。

 ぽた・・・・・・り。



「現実を思い知らされたような気がしました・・・・・・」



 由美奈ちゃんが口を開くたびに、瞳から涙が零れ落ちる。